更新 2026年3月19日

オンラインカジノは違法か

オンラインカジノが違法か合法かは、利用を検討する人にとって最も気になるポイントの一つです。IR法(いわゆるカジノ法案)の成立以降、「オンラインカジノも合法になるのではないか」といった関心が高まり、法整備の動向が注目されてきました。

しかし、日本の法律では賭博行為が原則として禁止されており、この考え方はオンラインカジノにも適用されると解釈されています。近年は給付金の誤送金事件などをきっかけに、オンラインカジノに対する社会的関心が高まり、国会や行政においても注意喚起や取り締まりの強化が進められています。

また、大谷選手の元通訳が約450万ドル(約6億8000万円)を不正送金し、オンラインカジノに関与していたとして逮捕された事件など、オンラインカジノに関連するニュースが大きく報道されたことで、「オンラインカジノは違法になったのではないか」と感じる人も増えています。
ただし、こうした事件は不正送金など別の犯罪が主な問題であり、オンラインカジノそのものが新たに違法化されたわけではありません。

本記事では、オンラインカジノやオンラインバカラスポーツベットの合法性について、日本の賭博罪の考え方や実際の摘発・起訴事例をもとに整理し、現在の法的リスクについてわかりやすく解説していきます。

オンラインカジノは合法?違法?

結論から言えば、日本ではオンラインカジノは違法と判断される可能性が高く、日本国内から賭博を行う行為は刑法上の賭博罪に該当する可能性があります。

日本の刑法では賭博行為が原則禁止されており、この解釈はインターネット上のオンラインカジノにも適用されます。「オンラインカジノは違法じゃないのでは?」といった疑問も見られますが、少なくとも日本国内から利用する場合、そのような解釈は一般的ではありません。

また、「オンラインカジノが違法なのはいつからなのか」という点についても誤解が見られますが、近年になって急に違法になったわけではなく、従来から賭博罪の対象とされてきました。近年は摘発事例の増加や注意喚起の強化によって、その認識が広まってきたといえます。

さらに、オンラインカジノに関しては「ディーラーは違法なのか」といった疑問もありますが、日本国内から関与する場合は、プレイヤーに限らず関係者も違法と判断される可能性があります。特に運営や勧誘、配信などに関わる場合は、より重い責任を問われるケースもあります。

一方で、ベラジョンカジノミスティーノなどのオンラインカジノ自体は海外のライセンスを取得し、現地の法律に基づいて合法的に運営されているケースも多く存在します。ただし、これはあくまで「運営国における合法性」であり、日本から利用することの合法性とは別問題です。

そのため、「海外では合法だから日本でも問題ない」と考えるのは適切ではなく、日本国内から利用する場合には法的リスクがあることを理解しておく必要があります。

オンラインカジノを日本からプレイすると逮捕される?

日本からオンラインカジノを利用した場合、必ず逮捕されるわけではありませんが、逮捕・摘発のリスクは確実に存在します。

日本の刑法では賭博行為が禁止されており、オンラインカジノもその対象に含まれると解釈されています。実際に、近年はオンラインカジノ利用者が摘発され、有罪となるケースも出てきており、「オンラインカジノは捕まるのか」という疑問に対しては、状況によっては十分にあり得るといえます。

また、「オンラインカジノはバレるのか、それともバレないのか」といった疑問を持つ人も多いですが、決済履歴や通信記録などから利用が発覚するケースもあります。オンラインカジノはバレないと考えるのは危険であり、実際には捜査の過程で発覚し、摘発につながる可能性があります。

なお、オンラインカジノは少額の利用であっても違法性が否定されるわけではなく、金額の大小にかかわらず賭博と判断される可能性があります。「少額なら大丈夫」といった認識は適切ではありません。

一方で、「オンラインカジノを昔やってた場合は問題ないのか」と不安に感じる人もいますが、過去の利用であっても状況によっては問題視される可能性があります。利用期間や頻度、金額などによって判断されるため、「過去だから安全」とは一概には言えません。

このように、すべての利用者が直ちに逮捕されるわけではないものの、オンラインカジノの利用には刑事責任を問われるリスクがあることを理解し、慎重に判断することが重要です。

関連記事:「オンラインカジノはなぜバレる?理由から逆算するバレない方法

オンラインカジノと合法ギャンブルの比較

日本には、競馬や競輪などの公営競技やパチンコといった、法律や制度によって例外的に認められているギャンブルが存在します。これらは特別法や独自の仕組みによって合法とされています。

一方で、オンラインカジノはこうした日本の法制度上の例外には含まれておらず、日本国内からプレイする行為は賭博罪に該当する可能性があります。海外で合法的に運営されている場合でも、日本からの利用が合法になるわけではありません。

この違いは、「どのような根拠で合法とされているのか」という点にあります。以下では、日本のギャンブルがどのような仕組みで合法とされているのかを具体的に見ていきます。

日本で合法的に賭博できるのはなぜ?

日本にはギャンブル、つまりは賭博を禁止する刑法185条というものが存在します。ここでは「賭博をした者は、50万円以下罰金又は科料に処せられる」(刑法185条本文)と明確に記されています。実際に日本でカジノ経営をして、逮捕されたという事件も起きています。

しかし、この刑法には但し書きがあり、「一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは」罰しないと規定されています。つまりは、金銭を賭けなければ、賭博罪には問われないと解釈されます。

賭博罪は原則ギャンブルを禁止するものですが、例外と認められているギャンブルも存在します。

賭博罪における違法ギャンブルと合法ギャンブル
違法ギャンブル合法ギャンブル
・野球賭博
・賭け花札
・賭け麻雀
・インカジ(裏カジノ)
・競馬、競輪
・ボートレース
・オートレース
・宝くじ・スポーツ振興くじ

どうして競馬は合法?

競馬が合法なのは、日本には競馬法というものがあり、この法律によって競馬は許可されており又厳しく規制されています。この法律には、競馬の入場料から、競馬の開催回数や、各地方で許可される競馬場の数などが細かく明記されており、これによって競馬は特別に許可されている反面、規制されています。

オンラインカジノに対しては、日本にはこのように特別な法律がないため、法律によって制限されていない反面、特別に許可されていないという状況にあります。

どうしてパチンコは合法なの?

どうしてパチンコは合法なの?

カジノのスロットマシーンに似ているパチスロやパチンコですが、どうしてパチスロは合法で、カジノは合法ではないのでしょうか?パチンコにはパチンコ法のような特定の法律は存在しません

パチンコが賭博に当たらないのは、パチンコでは三店方式という合法の営業形態をとっており、パチンコ店は出玉と交換に客に景品を交換し、客は換金所で景品を現金化し、景品問屋がその景品を換金所から買い取ってパチンコ店に売りつけるという形態をとっています。これによって、パチンコ店は景品を渡すだけで、現金を渡していないため、賭博罪に当たらないとされています。

それではカジノもパチンコ店のように、三店方式をとれば合法になるのではないかと思う方もいると思いますが、風営法によって、カジノはパチンコ店や麻雀店のような4号店の営業許可が下りないため、パチンコ店のように経営できないとされています。ここで基準になるのはカジノのスロットマシーンやルーレットなどは結果がランダムに決まるため、「客の技量が遊戯の結果に表れない」とされ、パチンコや麻雀のように練習すれば多少は上達する遊びとは違うとされています。

しかし、これもあくまでも店舗型のカジノであって、オンラインカジノの営業許可とはまた違います

オンラインカジノプレイヤーの逮捕事例

オンラインカジノをめぐっては、これまでに複数の摘発事例が報道されており、「オンラインカジノの摘発事例」として注目を集めています。

たとえば、オンラインカジノの利用者が賭博罪で検挙されたケースや、高額な賭けを繰り返したことで常習賭博として起訴された事例もあります。こうしたオンラインカジノの起訴事例からも、利用者であっても刑事責任を問われる可能性があることがわかります。

また、一部では「ベラジョンカジノの逮捕者がいるのか」といった検索も見られますが、特定のサービスに限らず、日本国内からオンラインカジノを利用した場合は同様の法的リスクがあると考えられています。

さらに、近年では配信者やアフィリエイトによる勧誘、いわゆるオンラインカジノ案件に関与したケースが摘発されるなど、取り締まりの対象は広がっています。オンラインカジノ案件は広告や紹介といった形であっても関与とみなされる可能性があり、注意が必要です。

また、「オンラインカジノで確定申告をすると捕まるのではないか」と不安に感じる人も多いですが、確定申告そのものが直ちに摘発につながるとは限りません。ただし、申告内容や資金の流れがきっかけとなり、結果的にオンラインカジノの利用が把握される可能性は否定できません

いずれにしても、問題の本質は申告の有無ではなく、日本国内からオンラインカジノを利用する行為自体に法的リスクがある点にあります。

【スマートライブカジノ事件】オンカジプレイヤー逮捕

2016年、オンラインカジノ関係で裁判沙汰になるケースがたて続きに起こりました。

その中でも一番興味深いのが「スマートライブカジノ事件」。これによって英国にサーバーを置く海外のオンラインカジノを日本にいながらプレイした3人のオンカジユーザーが逮捕されました。産経WESTはこの事件をこのように報道しています。

逮捕容疑は2月18~26日、会員制カジノサイトに接続、カードゲームで現金計約22万円を賭けたとしている。3人は容疑を認め、「海外サイトなら大丈夫だと思った」と話している。利用された「スマートライブカジノ」は、英国に拠点を置く登録制のオンラインカジノ。日本語版サイトが平成26年9月ごろに開設されたとみられる。クレジットカードや電子マネーを使って賭けや払い戻しができる仕組み。日本人女性がディーラーを務め、日本語でチャットをしながらブラックジャックやルーレットなどのゲームができる。

(産経WEST)

日本人の女性がディーラーを務めている、日本語専用テーブルが用意されていたことや、このライブカジノが日本のユーザーに合わせて、日本時間の夕方から深夜にかけて開かれたことを元に、海外で運営されていても、日本国内で賭博する環境が整っていたと判断されたようです。

この件で逮捕されたプレイヤーは罪を認めたため、単純賭博罪として、裁判無しで50万以下の罰金を支払うよう、略式命令が下されました。

オンラインカジノプレイヤーは不起訴処分に

このオンカジ逮捕者の中に、海外で合法的に運営されているオンラインカジノをプレイしたことで罰せられるのには納得がいかないと、裁判で争う姿勢を示し、弁護士を雇って不起訴を勝ち取ったプレイヤーがいます。賭博罪(ギャンブルやオンラインカジノなど)を専門とする、津田弁護士のブログには以下のように書かれています。

昨年,オンラインカジノをプレイしていたユーザー複数が賭博罪の容疑をかけられた。 彼らのほとんどは,略式起訴されることに応じて(これに応じるかどうかは各人の自由である)軽い罰金刑になることに甘んじたのであるが,そのうち1人は,刑を受けることをよしとせず,略式起訴の打診に応じず争いたいとの意向を示した。

(麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用)

略式起訴とは書面による審理のみで判断される簡易裁判のことで、この略式手続きによることに異議がなければ罰金または科料が科され、そうでなければ刑事裁判で争うことになります。この賭博罪に問われたオンラインカジノプレイヤーは、オンラインカジノに詳しい弁護士を雇って争うことにしたというわけです。

本件の特徴は,当該賭博行為につき,海外で合法的なライセンスを得ている一方当事者である胴元を処罰することはできないところ,他方当事者であるユーザーを処罰しようとする点にある。

(麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用)

海外に合法的にサーバーを置いて海外で運営されているオンラインカジノは、日本の法律には触れておらず、このカジノは賭博法違反には当たりません。

賭博行為について,刑事責任のメインは開張者(胴元)が負うのであり,賭博者(客)が負う責任はある意味で付随的である。賭博犯の捜査は胴元の検挙を目的におこなうものであり,「賭博事犯の捜査実務」にもその旨記載がある。(中略)以上を踏まえたとき,本件は,主たる地位にある一方当事者を処罰することができないにもかかわらず,これに従属する地位にある当事者を処罰することができるのか,という点が真の論点となる。

(麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用)

ネットカジノ経営元の摘発なしに警察がむやみにオンカジユーザーだけを逮捕するのはおかしいのではないか、そもそも違法に当たらないカジノ(海外でライセンスを取得して海外で運営されているカジノ)で賭けたプレイヤーが罪に問われるのはおかしいのではないのかという点が不起訴の切り札になったようです。

結果が出たのは,間違いのない事実である。本日時点において,オンラインカジノプレイヤーが対象となった賭博罪被疑事件で争った案件は国内でただひとつであり,そのひとつは,不起訴となった。言うまでもなく,不起訴は不処罰であり,何らの前科はつかない。平たく言うと「おとがめなし」ということだ。

(麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用)

津田弁護士は、「海外でライセンスを取得しているオンラインカジノに関しては、基本的には処罰に値する違法性はない」と主張しています。

コールグリーン法律事務所の津田岳宏弁護士

【阿武町誤送金事件】4630万円をオンカジで全額消費

コロナパンデミックの最中、山口・阿武町の町民に給付されるはずのコロナ給付金合わせて4630万円が、オンカジプレイヤーである田口翔被告の口座に誤って振り込まれました。田口氏は全額オンカジで使い切ったと主張したものの、賭博罪にはいまだに問われておらず、裁判で問われたのは電子計算機使用詐欺罪のみとなっています。

この事件は全国的に大きく報道され、オンラインカジノを取り巻く法的・社会的な議論が活発化するきっかけとなりました。

【元フジテレビ社員逮捕】6億円をオンカジに投じた常習賭博事件

2025年9月、元フジテレビ社員がオンラインカジノで繰り返し賭博を行ったとして、常習賭博の罪に問われ、懲役1年・執行猶予3年の判決を受けました。起訴状によると、起訴期間中に賭けた金額は約6億円に上り、その金額の大きさと賭博の頻度の高さが、今回の判決に影響したとみられています。

これまで、オンラインカジノに関する事件では不起訴処分や他の罪状による罰則が適用されるケースが多く見られましたが、今回は賭博罪が直接適用されたことから、注目を集める事件となりました

【オンカジ配信者逮捕】YouTuberがオンカジ宣伝で摘発、全国初の事例に

2023年9月には、自称YouTuberを名乗るオンカジ動画の配信者が、動画配信などによる報酬合計3,000万円近くを受け取っていたとして、略式起訴され50万円の罰金を支払いました。

また、2024年9月、YouTuber「卯月ちゃんねる。」の運営者がベラジョンカジノの宣伝動画を投稿し、視聴者を勧誘したとして、常習賭博幇助の疑いで逮捕されました。この件は、オンラインカジノとアフィリエイト契約を結び、勧誘活動を行ったとして全国初の摘発事例となりました。

【DORA麻雀事件】オンカジ運営者7人を逮捕、国内初の摘発

2024年2月に、海外法人が管理するオンラインカジノの日本人向けサイト「DORA麻雀」を運営し、賭け麻雀の手数料を受け取っていたとして、サイト運営者ら7人が逮捕されました。サイトの会員数は約7万4,000人に上り、約23億円を集めていたとされています。国内でオンカジサイトの運営側が逮捕されたのは、この件が初です。

このように、オンラインカジノに関する摘発は個別の事件に限らず、さまざまな形で行われており、今後も同様の事例が増えていく可能性があります。

まとめ

オンラインカジノは、日本国内からアクセスして賭博を行う限り、違法と判断される可能性が高く、近年は利用者を含めた取り締まりも強化されています。

これまで「グレーゾーン」と言われることもありましたが、実際には日本の刑法上は一貫して賭博が禁止されており、近年は摘発事例や有罪判決も出ていることから、その認識は大きく変わりつつあります。

また、競馬や競輪などの公営競技、パチンコは特別法や制度によって例外的に認められている一方、オンラインカジノはその枠組みに含まれておらず、同じように扱うことはできません。

なお、海外で合法的に運営されているオンラインカジノであっても、日本から利用する場合は別問題となる点にも注意が必要です。利用を検討する際は、こうした法的リスクを十分に理解したうえで、慎重に判断することが重要です。

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