オンラインカジノは違法か
オンラインカジノは違法か合法かは、オンラインカジノのプレイヤーにとって、一番気になるところです。IR法案(カジノ法案)が可決されてからは、ネットカジノは合法になるのか、オンラインカジノに関する法整備がなされるのかが注目を集めていましたが、2022年のコロナ給付金の誤送金事件以来、逆にオンラインカジノの違法化が国会でも議論されるようになりました。
ここでは、オンラインカジノやオンラインバカラ、スポーツベットの合法性を検証するため、賭博罪などの日本に既存する法律や、過去のオンラインカジノのプレイヤーが起訴・逮捕された事例を確認し、どうすれば安全にオンラインカジノを楽しめるかをわかりやすく説明します。
オンラインカジノは違法?合法?
オンラインカジノの違法性については、公的機関からカジノライセンスを取得し、政府や各自治体の許可を受けて運営しているオンラインカジノは合法だといえます。当サイトの各カジノのレビューにはカジノのライセンス情報を載せていますが、ライセンスを合法的に取得・保持しているネットカジノは違法ではなく、合法的に運営されています。
ベラジョンカジノは違法、といった書き込みを見かけることがありますが、キュラソー政府発行のライセンスを取得し運営しているベラジョンカジノは合法です。ベラジョンカジノ自体に違法性はありません。
オンライン賭博の違法性が問われるのは、賭博が違法とされる日本で日本のユーザーがオンラインにてギャンブルをするという行為に焦点が当てられています。つまり、ここで問われるのは、オンラインカジノ自体の違法性ではなく、海外のオンラインカジノで賭けることが日本の法律に触れるのかという点です。ここに適応される法律は今のところありません。そのためグレーゾーンという表現がされています。
オンラインカジノと合法ギャンブルの比較
日本には競馬やパチンコなど、日本で公認され、合法的に行われているギャンブルが存在します。ここでは日本のギャンブルに関する法律を確認し、オンラインカジノと他のギャンブルを比較することで、なぜオンラインカジノを日本でプレイすることがグレーゾーンに当たるのかを検証していきます。
日本で合法的に賭博できるのはなぜ?
日本にはギャンブル、つまりは賭博を禁止する刑法185条というものが存在します。ここでは「賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処せられる」(刑法185条本文)と明確に記されています。実際に日本でカジノ経営をして、逮捕されたという事件も起きています。
しかし、この刑法には但し書きがあり、「一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは」罰しないと規定されています。つまりは、金銭を賭けなければ、賭博罪には問われないと解釈されます。
どうして競馬は合法?
競馬が合法なのは、日本には競馬法というものがあり、この法律によって競馬は許可されており又厳しく規制されています。この法律には、競馬の入場料から、競馬の開催回数や、各地方で許可される競馬場の数などが細かく明記されており、これによって競馬は特別に許可されている反面、規制されています。
オンラインカジノに対しては、日本にはこのように特別な法律がないため、法律によって制限されていない反面、特別に許可されていないという状況にあります。
どうしてパチンコは合法なの?
カジノのスロットマシーンに似ているパチスロやパチンコですが、どうしてパチスロは合法で、カジノは合法ではないのでしょうか?パチンコにはパチンコ法のような特定の法律は存在しません。
パチンコが賭博に当たらないのは、パチンコでは三店方式という合法の営業形態をとっており、パチンコ店は出玉と交換に客に景品を交換し、客は換金所で景品を現金化し、景品問屋がその景品を換金所から買い取ってパチンコ店に売りつけるという形態をとっています。これによって、パチンコ店は景品を渡すだけで、現金を渡していないため、賭博罪に当たらないとされています。
それではカジノもパチンコ店のように、三店方式をとれば合法になるのではないかと思う方もいると思いますが、風営法によって、カジノはパチンコ店や麻雀店のような4号店の営業許可が下りないため、パチンコ店のように経営できないとされています。ここで基準になるのはカジノのスロットマシーンやルーレットなどは結果がランダムに決まるため、「客の技量が遊戯の結果に表れない」とされ、パチンコや麻雀のように練習すれば多少は上達する遊びとは違うとされています。
しかし、これもあくまでも店舗型のカジノであって、オンラインカジノの営業許可とはまた違います。
違法カジノとは?オンラインカジノのプレイヤーが逮捕された理由は?【スマートライブカジノ事件】
2016年にスマートライブカジノのオンラインカジノプレイヤーが逮捕されたということがニュースになり、日本のオンラインカジノ界が震撼させられました。ここではこれらのオンラインカジノ逮捕事例の詳細と、このうちの一件に携わり不起訴を勝ち取った弁護士の見解を紹介します。
オンラインカジノプレイヤーの逮捕事例
2016年、オンラインカジノ関係で裁判沙汰になるケースがたて続きに起こりました。
その中でも一番興味深いのが「スマートライブカジノ事件」。これによって英国にサーバーを置く海外のオンラインカジノを日本にいながらプレイした3人が逮捕されました。産経WESTはこの事件をこのように報道しています。
逮捕容疑は2月18~26日、会員制カジノサイトに接続、カードゲームで現金計約22万円を賭けたとしている。3人は容疑を認め、「海外サイトなら大丈夫だと思った」と話している。利用された「スマートライブカジノ」は、英国に拠点を置く登録制のオンラインカジノ。日本語版サイトが平成26年9月ごろに開設されたとみられる。クレジットカードや電子マネーを使って賭けや払い戻しができる仕組み。日本人女性がディーラーを務め、日本語でチャットをしながらブラックジャックやルーレットなどのゲームができる。
(産経WEST)
日本人の女性がディーラーを務めている、日本語専用テーブルが用意されていたことや、このライブカジノが日本のユーザーに合わせて、日本時間の夕方から深夜にかけて開かれたことを元に、海外で運営されていても、日本国内で賭博する環境が整っていたと判断されたようです。
この件で逮捕されたプレイヤーは罪を認めたため、単純賭博罪として、裁判無しで50万以下の罰金を支払うよう、略式命令が下されました。
オンラインカジノプレイヤーの不起訴処分
この逮捕者の中に、海外で合法的に運営されているオンラインカジノをプレイしたことで罰せられるのには納得がいかないと、裁判で争う姿勢を示し、弁護士を雇って不起訴を勝ち取ったプレイヤーがいます。担当弁護士の賭博罪を専門とする、コールグリーン法律事務所の津田弁護士のブログには以下のように書かれています。
昨年,オンラインカジノをプレイしていたユーザー複数が賭博罪の容疑をかけられた。 彼らのほとんどは,略式起訴されることに応じて(これに応じるかどうかは各人の自由である)軽い罰金刑になることに甘んじたのであるが,そのうち1人は,刑を受けることをよしとせず,略式起訴の打診に応じず争いたいとの意向を示した。
(麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用)
略式起訴とは書面による審理のみで判断される簡易裁判のことで、この略式手続きによることに異議がなければ罰金または科料が科され、そうでなければ刑事裁判で争うことになります。この賭博罪に問われたオンラインカジノプレイヤーは、弁護士を雇って争うことにしたというわけです。
本件の特徴は,当該賭博行為につき,海外で合法的なライセンスを得ている一方当事者である胴元を処罰することはできないところ,他方当事者であるユーザーを処罰しようとする点にある。
(麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用)
海外に合法的にサーバーを置いて海外で運営されているオンラインカジノは、日本の法律には触れておらず、このカジノは賭博法違反には当たりません。
賭博行為について,刑事責任のメインは開張者(胴元)が負うのであり,賭博者(客)が負う責任はある意味で付随的である。賭博犯の捜査は胴元の検挙を目的におこなうものであり,「賭博事犯の捜査実務」にもその旨記載がある。(中略)以上を踏まえたとき,本件は,主たる地位にある一方当事者を処罰することができないにもかかわらず,これに従属する地位にある当事者を処罰することができるのか,という点が真の論点となる。
(麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用)
ネットカジノ経営元の摘発なしに警察がむやみにユーザーだけを逮捕するのはおかしいのではないか、そもそも違法に当たらないカジノ(海外でライセンスを取得して海外で運営されているカジノ)で賭けたプレイヤーが罪に問われるのはおかしいのではないのかという点が不起訴の切り札になったようです。
結果が出たのは,間違いのない事実である。本日時点において,オンラインカジノプレイヤーが対象となった賭博罪被疑事件で争った案件は国内でただひとつであり,そのひとつは,不起訴となった。言うまでもなく,不起訴は不処罰であり,何らの前科はつかない。平たく言うと「おとがめなし」ということだ。
(麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用)
誤送金された4630万円をオンカジで使い切る
コロナパンデミックの最中、山口・阿武町の町民に給付されるはずのコロナ給付金合わせて4630万円が、オンカジプレイヤーである田口翔被告の口座に誤って振り込まれました。田口氏は全額オンカジで使い切ったと主張したものの、賭博罪にはいまだに問われておらず、裁判で問われたのは電子計算機使用詐欺罪のみとなっています。
オンカジ配信者の逮捕事例
2023年9月には、自称YouTuberを名乗るオンカジ動画の配信者が、動画配信などによる報酬合計3,000万円近くを受け取っていたとして、略式起訴され50万円の罰金を支払いました。
カジノプレイヤー不起訴の意味
このようにこれらの逮捕事例では、最終的に不起訴となりましたが、だからといってオンラインカジノをプレイすることが合法だという訳ではありません。
日本から日本人が、海外の合法オンラインカジノにアクセスして賭博を行うことは犯罪です、と警察庁のホームページに明記されてはいるものの、日本には海外にサーバーを置くオンラインカジノを規制する法律がなく、それらにベットしたプレイヤーが逮捕されたという前例もないだけです。今後カジノでプレイして逮捕されるということも十分ありえますが、その際争えば勝てる可能性はあるということです。
カジノが明確に合法化されるまでは、日本でオンラインカジノをプレイすることはグレーゾーンに当たるという認識を持ち、自己責任にてプレイしてください。
オンラインカジノをプレイするときに気を付けたいこと
オンラインカジノをプレイするときに気を付けたいことがいくつかあります。
まず前出の事件の逮捕の背景には、警察がプレイヤーを特定することができたという事実が挙げられます。犯罪だと謳われてはいるものの、完全に違法とは断定されないオンラインカジノですが、できるだけトラブルを避け、より安全にプレイする方法を紹介していきます。
信頼性の高いライセンスを取得しているか
オンラインカジノを選ぶ上で重要なのが、信頼できるライセンスを取得しているかどうかです。
日本カジノレビューで紹介しているカジノは全て、マルタのMGA、英国、ジブラルタル政府、キュラソーなどの信頼性の高い公的な機関からライセンスを取得している合法カジノです。中にはライセンスを取得せずに違法に経営されているカジノもあります。カジノでプレイする前に、しかるべきライセンスを取得しているか確認しましょう。
ライセンスの確認方法
各カジノが取得しているライセンスの確認方法はとても簡単です。
1. 公式サイトのトップページの最下部あたりを確認してください。ライセンスのロゴマークが表示されているはずです。
ベラジョンカジノのキュラソーライセンスのロゴ
ミスティーノのキュラソーライセンスのロゴ
2. ライセンスのロゴが見つかったら、クリックしてみましょう。
英語ではありますが、「Status:LICENSED」や「Operating Status:VALID」、「Verified」などといった記載が確認できれば安心です。
ベラジョンカジノがキュラソーライセンスを取得していることがわかります。
ミスティーノのキュラソーライセンスが有効であることがわかります。
信頼性の高いカジノの見分け方も紹介しているので、ぜひご参考に。
海外にサーバーを置いているか
日本でカジノを経営することは違法です。ドリームカジノの逮捕事件では海外からカジノライセンスを取得していながらも、実質的には日本で運営されていたことが逮捕につながったとされています。日本で法に反する形で経営されているカジノはインカジや闇カジノと呼ばれており、ここでプレイすることは完全に違法行為にあたります。
海外にライセンスがあるから安全とは言えないため、カジノを選ぶ際にはサーバーの設置場所にも十分に気をつけましょう。
身元が特定されないようにする
オンラインカジノで使用しているユーザー名から、ブログやSNSが突き止められ、そこから本人が特定される可能性があります。
また5chなどにカジノの口コミ情報などが沢山載せられていますが、プレイしている事実やプレイ内容を公開しないのが一番です。ブログやSNS投稿もなるべく避けた方がいいでしょう。
日本語サポートが存在するか
カジノ側、プレイヤー側に限らず、何らかの問題が発生したときに、頼れる日本人のサポートがいるのといないのとでは状況は大きく変わってきます。
カジノに日本語サポートが存在する場合、そのカジノには他にも日本人スタッフが働いている可能性が高く、問題が起こらないように常にマーケットを把握しているのはもちろんのこと、何かあったときにも日本人プレイヤーの力になってくれる可能性が高くなります。
評判の良い日本語サポートのあるカジノは、日本カジノレビューでもおすすめしているので、ぜひ見てみてください。
入金・出金は問題ないか
オンカジをプレイする上で切っても切れないのが入金と出金です。カジノゲームをプレイするには何らかの方法で入金をし、ゲームに勝利すればその勝利金を出金します。
これらの処理にものすごく時間がかかったり、出金拒否などを行っているカジノは、とても信頼できるカジノとは言えません。他のプレイヤーからの評判が高いカジノや、最新カジノである場合はまず少額にて入出金を試してみるのも良いでしょう。
せっかく勝利したにもかかわらず、カジノ側が出金処理にわざと時間をかけ、その間にプレイヤーは資金を使い果たしてしまう、といった悪事を働いているカジノも少なからず存在するので注意が必要です。
信頼性の高いオンラインカジノ
4,500円入金不要ボーナス
$30パチンコクーポン
10万円入金ボーナス
$2250初回入金キャッシュバック
$150入金不要フリースピン
40チップ&100スピン
賭け条件なし80スピン
¥45,000入金ボーナス
オンラインカジノの法律のよくある質問
ベラジョンは違法ではありません。ベラジョンカジノを運営する会社 Breckenridge Curacao B.V は、キュラソーライセンスを取得し合法的にカジノを運営しています。
ベラジョンなどのオンラインカジノが違法か合法かは、そのオンラインカジノがギャンブルを合法とする国からカジノを運営するための運営許可(カジノライセンス)を入手しているかどうかによります。
ベラジョンカジノはキュラソーライセンスを取得しているため、運営にはキュラソー政府の法律が適応されます。
カジノは、パチンコ店とは違い、風営法によって規制されているため、店舗型カジノを日本で経営することは風営法違反になります。日本にカジノがない理由は、風営法により4号店の営業許可が下りないためです。
オンラインカジノは店舗型カジノ(インカジ)より安全と言えるでしょう。日本国内のインカジは完全に違法であるのに対し、海外を拠点とするオンラインカジノのほとんどはRTPを公表し、各国政府が発行しているライセンスに準拠し合法的に運営されています。オンラインカジノの中にはライセンス不所持で運営している危険なカジノもあるので、優良カジノを選ぶことが重要です。
現状、オンラインカジノはグレーゾーンと言わざるを得ません。ライセンスに則って運営しているオンラインカジノ自体は合法カジノですが、それらオンカジに日本人が日本から接続して賭博行為を行うことは犯罪だと明記されています。しかしながら、胴元(海外の合法オンラインカジノ)を罰する法律が整備されておらず、これまでに逮捕されたオンカジプレイヤーも、最終的には不起訴となっています。これらの事例からして、オンラインカジノは完全に違法とは言えないものの、合法とも言い切れないグレーゾーンと言えるでしょう。