公開 2019年8月9日 |更新 2019年10月3日

オンラインカジノは合法か

カジノが合法化されていない日本で、オンラインカジノをプレイすることは違法か合法かと気になっているプレーヤーは沢山いると思います。ここでは、賭博罪などの日本に既存する法律や、過去のオンラインカジノのプレーヤーが逮捕されたニュース、さらにどうすれば安全にオンラインカジノを楽しめるかをわかりやすく説明します。

端的に言えば、公的機関からカジノライセンスを取得し、政府や各自治体の許可を受けて運営しているオンラインカジノは合法です。当サイトの各カジノのレビューにあるライセンス情報の通り、ここで紹介しているカジノは全て合法的に運営されています。

オンラインカジノの違法性が問われるのは、賭博が違法とされる日本で日本のユーザーがギャンブルをするという行為に焦点が当てられています。つまり、ここで問われるのは、オンラインカジノ自体の違法性ではなく、オンラインカジノで賭けることが日本の法律に触れるかという点です。

オンラインカジノと合法ギャンブルの比較

日本には競馬やパチンコなど、合法的に行われているギャンブルが存在します。ここでは日本のギャンブルに関する法律を確認し、オンラインカジノと他のギャンブルを比較することで、なぜオンラインカジノを日本でプレイすることがグレーゾーンに当たるのかを検証していきます。

日本でギャンブルをすることは違法?

日本にはギャンブル、つまりは賭博を禁止する刑法185条というものが存在します。ここでは「賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処せられる」(刑法185条本文)と明確に記されています。

しかし、この刑法には但し書きがあり、「一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは」罰しないと規定されています。つまりは、を賭けなければ、賭博罪には問われないと解釈されます。

どうして競馬は合法?

日本には競馬法というものがあり、この法律によって競馬は許可されており又厳しく規制されています。この法律には、競馬の入場料から、競馬の開催回数や、各地方で許可される競馬場の数などが細かく明記されており、これによって競馬は特別に許可されている反面、規制されています。

オンラインカジノに対しては、日本にはこのように特別な法律がないため、法律によって制限されていない反面、特別に許可されていないという状況にあります。

どうしてパチンコは合法なの?

カジノのスロットマシーンに似ているパチンコですが、どうしてパチンコは合法で、カジノは合法ではないのでしょうか?パチンコにはパチンコ法のような特定の法律は存在しません。

パチンコが賭博に当たらないのは、パチンコでは三店方式という営業形態をとっており、パチンコ店は客に出玉と景品を交換し、客は換金所で景品を現金化し、景品問屋がその景品を換金所から買い取ってパチンコ店に売りつけるという形態をとっています。これによって、パチンコ店は景品を渡すだけで、現金を渡していないため、賭博罪に当たらないとされています。

それではカジノもパチンコ店のように、三店方式をとれば合法になるのではないかと思う方もいると思いますが、風営法によって、カジノはパチンコ店や麻雀店のような4号店の営業許可が下りないため、パチンコ店のように経営できないとされています。ここで基準になるのはカジノのスロットマシーンやルーレットなどは結果がランダムに決まるため、「客の技量が遊戯の結果に表れない」とされ、パチンコや麻雀のように練習すれば多少は上達する遊びとは違うという点です。

しかし、これもあくまでも店舗型のカジノであって、オンラインカジノの営業許可とはまた違います。

オンラインカジノのプレーヤーが逮捕されたって本当?

2016年にオンラインカジノプレーヤーが逮捕されたということがニュースになり、日本のオンラインカジノ界が震撼させられました。ここではこの事件の詳細と、このうちの一件に携わり不起訴を勝ち取った弁護士の見解を紹介します。

何故オンラインカジノプレーヤーが逮捕されたのか?

2016年、オンラインカジノ関係で検挙されるというケースがたて続きに起こりました。

その中でも一番興味深いのが「スマートライブカジノ」事件。これによって英国にサーバーを置く海外のオンラインカジノを日本にいながらプレイした3人が逮捕されました。産経WESTはこの事件をこのように報道しています。

逮捕容疑は2月18~26日、会員制カジノサイトに接続、カードゲームで現金計約22万円を賭けたとしている。3人は容疑を認め、「海外サイトなら大丈夫だと思った」と話している。
利用された「スマートライブカジノ」は、英国に拠点を置く登録制のオンラインカジノ。日本語版サイトが平成26年9月ごろに開設されたとみられる。クレジットカードや電子マネーを使って賭けや払い戻しができる仕組み。日本人女性がディーラーを務め、日本語でチャットをしながらブラックジャックやルーレットなどのゲームができる。

(産経WEST)

日本人の女性がディーラーを務めている、日本語専用テーブルが用意されていたことや(最近は日本語を話すディーラーが見かけられません)、このライブカジノが日本のユーザーに合わせて、日本時間の夕方から深夜にかけて開かれたことを元に、海外で運営されていても、日本国内で賭博する環境が整っていたと判断されたようです。

この件で逮捕されたプレーヤーは罪を認めてたため、単純賭博罪として、裁判無しで50万以下の罰金を支払うよう、略式命令が下されました。

オンラインカジノプレーヤーの不起訴処分

この逮捕者の中に、海外で合法的に運営されているカジノをプレイしたことで罰せられるのには納得がいかないと、裁判で争う姿勢を示し、不起訴を勝ち取ったプレーヤーがいます。担当弁護士の賭博罪を専門とする、コールグリーン法律事務所の津田弁護士のブログには以下のように書かれています。

昨年,オンラインカジノをプレイしていたユーザー複数が賭博罪の容疑をかけられた。 彼らのほとんどは,略式起訴されることに応じて(これに応じるかどうかは各人の自由である)軽い罰金刑になることに甘んじたのであるが,そのうち1人は,刑を受けることをよしとせず,略式起訴の打診に応じず争いたいとの意向を示した。

(麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用)

略式起訴とは裁判を行わずに刑事裁判を行わない手続きです。この略式手続きによることに異議がなければ罰金または科料が科され、そうでなければ刑事裁判で争うということになります。このプレーヤーは弁護士を雇って争うことにしたというわけです。

本件の特徴は,当該賭博行為につき,海外で合法的なライセンスを得ている一方当事者である胴元を処罰することはできないところ,他方当事者であるユーザーを処罰しようとする点にある。

(麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用)

海外に合法的にサーバーを置いて海外で運営されているオンラインカジノは、日本の法律には触れておらず、このカジノは賭博法違反には当たりません。

賭博行為について,刑事責任のメインは開張者(胴元)が負うのであり,賭博者(客)が負う責任はある意味で付随的である。賭博犯の捜査は胴元の検挙を目的におこなうものであり,「賭博事犯の捜査実務」にもその旨記載がある。(中略)

以上を踏まえたとき,本件は,主たる地位にある一方当事者を処罰することができないにもかかわらず,これに従属する地位にある当事者を処罰することができるのか,という点が真の論点となる。

(麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用)

カジノ経営元の摘発なしに警察がむやみにユーザーだけを逮捕するのはおかしいのではないか、そもそも違法に当たらないカジノ(海外でライセンスを取得して海外で運営されているカジノ)で賭けたプレーヤーが罪を厭われるのはおかしいのではないのかという点が不起訴の切り札になったようです。

結果が出たのは,間違いのない事実である。本日時点において,オンラインカジノプレイヤーが対象となった賭博罪被疑事件で争った案件は国内でただひとつであり,そのひとつは,不起訴となった。言うまでもなく,不起訴は不処罰であり,何らの前科はつかない。平たく言うと「おとがめなし」ということだ。

(麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用)

コールグリーン法律事務所の津田岳宏弁護士

カジノプレーヤー不起訴の意味

このようにこの件では、不起訴となりましたが、だからといってオンラインカジノをプレイすることは合法だという訳ではありません。まだ今後カジノでプレイして逮捕されるということも十分ありえますが、その際争えば勝てる可能性はあるということです。

カジノが明確に合法化されるまでは、日本でオンラインカジノをプレイすることはグレーゾーンに当たるという認識でを持ち、気をつけてプレイしてください。

逮捕事件から学ぶ、オンラインカジノを安全にプレイする方法

逮捕の背景には、警察がプレーヤーを特定することができたという事実が挙げられます。完全に違法とは断定されないオンラインカジノですが、できるだけトラブルを避けより安全にプレイする方法を紹介します。

  • 信頼性の高いライセンスを取得しているカジノだけでプレイする
    当サイトで紹介しているカジノは全て、マルタのMGA、英国、ジブラルタル政府などの信頼性の高い公的な機関からライセンスを取得している合法カジノです。中にはライセンスを取得せずに違法に経営されているカジノもあります。カジノでプレイする前に、ライセンスを取得しているか確認しましょう。信頼性の高いカジノの見分け方についての詳しい記事は、こちらから。
  • 海外にサーバーを置くカジノでプレイする
    日本でカジノを経営することは違法です。ドリームカジノの逮捕事件では海外からカジノライセンスを取得していながらも、実質的には日本で運営されていたことが逮捕につながったとされています。海外にライセンスがあるから安全とは言えないため、カジノを選ぶ際には十分に気をつけましょう。
  • 身元がばれないアカウント名を選ぶ
    オンラインカジノで使用しているユーザー名から、ブログやSNSが突き止められ、そこから本人が特定される可能性があります。
  • 掲示板やチャットで本人が特定されないようにする
    5chなどにカジノの口コミ情報などが沢山載せられていますが、プレイしている事実やプレイ内容を公開しないのが一番です。ブログやSNS投稿も避けた方がいいでしょう。