更新 2026年6月12日

カジノ法案:IR法案による日本のカジノの合法化はいつ?

2018年7月、特定複合観光施設区域整備法が参議院を通り、カジノ法案(IR法案・カジノ合法化法案)が可決されました。現在はすでに施行されており、これにより日本でもカジノを含むIR(統合型リゾート)の導入が進められています。

オンラインカジノに関する法律はまだないため、このカジノ法案が、日本で海外のオンラインカジノを合法化する鍵になると期待する声もあります。

ここでは、IR法案の詳しい内容とカジノの建設計画に関する最新情報を随時お伝えしていきます。

カジノ法案はどうなった?【2026年6月最新情報】

カジノ法案(IR推進法・IR整備法)はすでに成立しており、日本ではIR(統合型リゾート)としてカジノ導入が進められています。

現在は大阪での開発が進んでおり、2030年頃の開業が予定されています。一方で、残りの2区域はまだ決まっておらず、政府は2027年5月6日~11月5日に新たなIR区域整備計画の申請受付を行う方針を決定しています。北海道や愛知県などが関心を示しています。カジノIRの進捗状況

IR法案(カジノ法案)最新ニュース

  • 2026年3月:政府がIRの新規申請期間(2027年5月6日~11月5日)を決定。残る2区域に向けた追加募集の実施方針を正式化。
  • 2025年12月:観光庁が、IR候補地の追加公募に向けた政令改正案を公表。IR認定可能3枠のうちの残り2枠の認定に向けて、北海道や長崎県などの動向が注目されている。
  • 2025年11月:新たに首相に就任した高市早苗氏が、国際競争力のある滞在型観光の実現に向けて、統合型リゾート(IR)の整備を推進するよう指示。これにより、日本のカジノ産業への追い風が期待される。
  • 2025年4月大阪・夢洲にて日本初の統合型リゾート(IR)施設の建設が正式に着工。起工式には、運営事業者の幹部や地元の議員らが出席。
  • 2024年4月:大阪府・大阪市が進めるカジノを含むIRの整備計画に、阪急阪神ホールディングスからの出資と、三菱UFJ銀行と三井住友銀行を中心とする銀行団から約5300億円の融資を決定。
  • 2023年12月:国交省が資金面調達の不安を払拭できないなどという理由から、長崎県のIR計画を不認定と判断。
  • 2023年9月:大阪府・大阪市が進めるカジノを含むIRの開業が当初想定の2029年秋〜冬ごろから「30年秋ごろ」に延期すると発表。
  • 2023年4月:大阪府・大阪市が進めるカジノを含むIRの区域整備計画が、2023年4月14日付で政府の認定を受けたことが発表された

IRカジノ法案とは?

IR推進法やIR整備法という言葉をニュースなどで見かけたことがあると思いますが、「カジノ法案」「総合型リゾート(IR)法案」は、全て現在の「特定複合観光施設区域整備法」が通るまでの法案の通称です。IR Integrated Resort の略称で、日本語では法律名にある通り「複合観光施設(統合型リゾート)」と訳されます。

通称カジノ法案と呼ばれていたこの法律ですが、この法律はカジノに限らず、宿泊施設や娯楽施設、ショッピング施設が集まった総合的複合施設を建設することで、観光事業を活性化することを目的に立案されました。

特定複合観光施設区域整備法(首相官邸のホームページ)

カジノとIRの違い

カジノとIR(統合型リゾート)の違いは、役割と規模にあります。

カジノ

  • ギャンブルを行う施設そのもの
  • ポーカー、バカラ、スロットなどが楽しめる
  • 単体の施設(日本では単独営業は不可)

IR(統合型リゾート)

  • カジノを含む大型複合施設
  • ホテル、商業施設、展示場、エンタメ施設などを併設
  • 観光・ビジネス・娯楽を一体化したリゾート

つまり、カジノはIRの中に含まれる一部の施設であり、IR全体は観光やビジネスを含めた総合的なリゾートとして設計されています。日本では、カジノ単体での営業は認められておらず、IRの一部としてのみ合法化されている点も大きな特徴です。

例えば、大阪IRではカジノ(ゲーミング区域)の面積は施設全体の3%以内に制限されています。また、適切な国の監視・管理の下で運営されることが前提とされており、カジノを利用しない来訪者にも配慮した配置やデザインが計画されています。このように、IRはカジノ客の集客だけを目的とした施設ではなく、観光やビジネスを含めた総合的な集客を目指す仕組みとなっています。

カジノ法案の目的

観光事業の活性化を目的としたこの法律ですが、背景には訪日外国人の増加や、国際競争力のある観光拠点の整備といった狙いがあります。日本ではこれまで賭博を違法としてきましたが、観光振興や地域経済の活性化を目的に、カジノを含む統合型リゾート(IR)の導入が進められることになりました。

また、東京オリンピックに向けたインバウンド需要の拡大も後押しの一つとされていましたが、新型コロナウイルスの影響などにより、当初想定されていたスケジュールには遅れが生じています。

日本のカジノはどこにできる?

日本のカジノは、現在のところ大阪(夢洲)での開業が決定しており、2030年頃の開業が予定されています。規模の大きさや立地の良さから、アジアでも有数の高収益カジノとなる可能性があると期待されています。

さらに、日本では最大3か所までIR(統合型リゾート)を設置できるため、残りの候補地にも注目が集まっています。政府は追加募集を正式に決定しており、北海道や愛知県などで誘致に向けた動きが進んでいます

なお、長崎県が申請したIR整備計画は、資金調達の確実性や事業の安定性などが課題とされ、2023年に不認定となりました。また、東京都のカジノへの関心も高いものの、東京都はIR誘致に対して慎重な姿勢を維持しており、現時点では具体的な計画は進んでいません。将来的には市場規模の大きさから有力候補地となる可能性があるとされています。

今後は大阪に続く第2・第3のカジノがどこに設置されるのかが大きな焦点となります。

カジノ法案(IR)誘致の現状と撤退・見送り自治体まとめ

カジノ法案が可決されて以来、統合型リゾート(IR)誘致は全国の自治体で検討されてきましたが、住民の反対や事業環境の変化などにより、誘致から撤退する自治体が相次ぎました。

主な誘致撤退・見送り自治体

  • 横浜市:2021年の市長選でIR誘致反対を掲げた市長が当選し、正式に誘致を撤回。かつては有力候補地だったが、市民の反対が大きな要因となった。
  • 北海道:2019年に環境負荷などへの懸念から一度誘致を見送り。その後、再検討の動きが出ている。
  • 和歌山県:2022年、県議会がIR事業者との契約案を否決し誘致から撤退。
  • 長崎県:IR誘致を進めていたが、資金調達などの課題により、2023年に国から不認定と判断された。

日本にカジノはいつできる?

2026年現在、大阪IR(統合型リゾート)の建設が進められており、2030年秋頃の開業が予定されています。これにより、日本初のカジノが大阪に誕生する見込みです。

当初は、大阪万博が開催される2025年頃の開業が想定されていましたが、事業スケジュールの見直しなどにより、現在は2030年の開業が現実的な目標となっています。

IR法案の詳細:カジノが合法になっても沢山の制限があるって本当?

カジノができれば、パチンコ店のように自由に出入りして気軽にギャンブルができるようになると思われるかもしれません。しかし実際には、ギャンブル依存症対策などを目的として、国内在住者のカジノ利用には入場回数制限や入場料の徴収など、さまざまな規制が設けられています。ここでは、その具体的な内容について詳しく解説します。

1日6000円の入場料がかかる

IR整備法では、IRのカジノ施設に入場する際に「入場料」を徴収することが定められています。これはギャンブル依存症対策の一環として導入された制度です。

具体的には、国と都道府県のそれぞれに3,000円ずつ支払う必要があり、日本国内に住む人の入場料は合計6,000円となります。

このように、誰でも気軽に利用できる仕組みではなく、一定の制限が設けられている点が特徴です。

カジノ法案と日本人の入場回数制限

カジノの利用には年齢制限(20歳未満は入場不可)に加えて、日本国内に住む人には入場回数の制限も設けられています。

具体的には、

  • 過去7日間で最大3回まで
  • 過去28日間で最大10回まで

と制限されており、それ以上の入場はできません。

また、これらの利用回数を確認するために、入場時にはマイナンバーカードなどによる本人確認が求められます。

クレジットカードでのチップの購入禁止

日本国内に住む人は、カジノでクレジットカードを使ってチップを購入することは認められていません。これは、使いすぎやギャンブル依存を防ぐための措置です。

また、カジノ施設内での現金引き出しについても厳しく制限される見込みで、利用者が簡単に資金を追加できないような仕組みが導入される予定です。

ちなみに、外国人観光客(非居住者)については、海外からの利用者の利便性を考慮し、クレジットカードによるチップ購入が一部認められています。

日本にカジノができるメリットとデメリット

日本にカジノができるメリットとデメリットをまとめてみました。カジノの導入には経済効果や観光促進といったメリットがある一方で、ギャンブル依存症や治安への影響などのデメリットも指摘されています。ここでは、それぞれのポイントを整理して見ていきましょう。

日本にカジノができるメリット

経済効果・税収入増

カジノの最大のメリットとして、経済効果が挙げられます。大阪(夢洲)で進められているIR開発は、日本初のカジノを含む統合型リゾートとして注目されており、約1.2兆円規模の大型プロジェクトとなっています。

開業後には国内外からの観光客の増加が見込まれ、IR全体の年間来訪者数は約2000万人(国内約1,400万人、国外約600万人)年間売上は約5200億円(カジノ事業:約4,200億円、非カジノ事業:約1,000億円)規模と試算されています。さらに、地域経済への波及効果は年間約1兆1400億円にのぼるとされており、日本経済全体にも大きなプラスの影響が期待されています

また、カジノ事業による収益には税金が課されるため、国や自治体にとって安定した税収源となる点も大きなメリットです。これらの税収は、インフラ整備や社会保障、依存症対策などに活用されることが想定されています。

地域雇用の創出

大阪IRでは、カジノを含む施設の運営により約1.5万人の直接雇用が見込まれています。さらに、観光やサービス業、建設、流通など関連分野への波及効果を含めると、約9.3万人規模の雇用創出が期待されています。

また、IRにはホテルや商業施設、国際会議場(MICE)などが含まれるため、幅広い職種での雇用機会が生まれる点も特徴です。これにより、地域経済の活性化だけでなく、安定した雇用基盤の構築にもつながると考えられています。

日本にカジノができるデメリット

ギャンブル依存症の増加

カジノはギャンブルであるため、常にギャンブル依存症のリスクが伴います。実際に、カジノ法案の可決にあたっては、ギャンブル依存症について多くの議論が行われました。

大阪府は依存症対策としてマイナンバーを活用し、入場回数を制限する仕組みなどを導入する予定です。また、医療機関などと連携し、本人や家族の相談に対応する「(仮称)大阪依存症対策センター」を2029年度に開設すると発表しました。設置場所は2027年度に決定予定です。

マネーロンダリングに利用される危険性

カジノは多額の資金が動く場であるため、その性質上、マネーロンダリング(資金洗浄)に利用されるリスクがあります。その対策として、マネーロンダリングに関する規制を適切に運用するため、カジノ管理委員会が設立されています。

日本のオンラインカジノは合法化されていない【2026年の現状と注意点】

2026年現在、日本においてオンラインカジノは合法化されていません

特に注意すべき点として、日本国内から海外のオンラインカジノを利用する行為についても、違法と判断される可能性があります。インターネット上では「海外サイトなら問題ない」といった情報も見られますが、日本の法律が適用される以上、リスクがある点は理解しておく必要があります。

また、日本ではカジノの利用はIR(統合型リゾート)内に限定される仕組みとなっており、誰でも自由にギャンブルができる環境が認められているわけではありません。入場制限や回数制限なども設けられる予定で、厳しく管理される見込みです。なお、東京などにあるポーカーバーやカジノバーは、現金を賭けないアミューズメント施設(アミューズメントカジノ)として営業されているケースが多く、一般的に想像されるカジノとは仕組みが異なるため、日本国内でも合法でありながらカジノプレイが楽しめます。

日本のオンラインカジノの合法化に向けた具体的な制度や法改正の動きは確認されていないのが2026年の現状であり、今後の議論の行方が注目されています。

カジノ法案が既に可決された今、オンラインカジノも合法になるのではないかと思ったのは私だけではないかと思います。残念ながら、このカジノ法案はオンラインカジノに関して一切触れていません。

この法律の正式名称が「カジノ法案」ではなく、あくまでも「特定複合観光施設」つまりはカジノを含める施設の建設を許可するものであることからも分かる通り、オンラインカジノの合法化はこの法律の対象ではありません。加えて、上記のとおり、カジノが合法化されても、カジノで賭ける行為は、国が認める最高3か所のカジノ内に限られているため、どこでもカジノが楽しめるようになるということではありません。

さらには外国人観光客が日本で沢山ギャンブルをすることで、日本の財政を潤そうという意図が根底にあるため、日本人に掛けられている多くの入場制限からも分かる通り、政府は日本人がギャンブルをすることに対して、賛成の態度をとっているというわけではないようです。

オンラインカジノ合法化へ向けて今後の動き

政府はまだまだカジノの合法化には保守的で、この法案が通った今でも、政府内・世間で反対の声は沢山あります。しかし、一度カジノが建設され、日本にあるギャンブル=賭博=違法行為というネガティブなイメージが緩和されれば、日本でもオンラインカジノを合法化しようという動きがでてくる可能性もあります。

まとめ

  • カジノ法案(IR推進法・IR整備法)はすでに成立しており、日本ではカジノを含むIR(統合型リゾート)の導入が進められている
  • カジノはどこでもできるわけではなく、国が認定した最大3か所のIR施設内に限定される
  • 2026年現在は大阪IRの開発が進行中で、2030年頃の開業が予定されている
  • 残りの2区域は未定で、2027年頃に追加募集が行われる見込み
  • オンラインカジノは合法化されておらず、この法律の対象外となっている
  • 日本人のカジノ利用には、入場料(6,000円)、入場回数制限(週3回・月10回)などの厳しい規制が設けられている

カジノ法案のよくある質問

カジノ法案で日本人もカジノを利用できる?
大阪にカジノができるのはいつ?
日本のカジノは今後どうなる?
日本でカジノは違法ですか?
IR整備法とは?
IR推進法とIR整備法の違いは?

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