マンシュリアン法とは?ルーレットの攻略法
マンシュリアン法は、ルーレットで使えるオンラインカジノの攻略法の一種です。マンシュリアン法は簡単で、5連敗しなければ確実に勝てる方法で、マーチンゲール法やココモ法同様、賭け額が増えていくプログレッシブ型と呼ばれる賭け方です。
ここではマンシュリアン法のやり方、効果、実際にマンシュリアン法を利用してプレイしたシミュレーション結果と勝率をお伝えします。
マンシュリアン法のやり方
マンシュリアン法では、4つの数字に同時に賭けるコーナーベットを利用し、負ける度にベット箇所と賭け額を増やしていきます。
負けるたびに、ベットがかかっている目の数とベット額が増えていくので、負けるたびに次のラウンドで勝てる確率は上がっていき、一度勝てば損失が回復できるようになっています。
やり方は以下の通りです。
1ユニットの賭け額を決める(例:1ユニット1ドルなど)
1ユニットを好きなところにコーナーベット
負けたら1ユニットのコーナーベットを2カ所に、勝ったらステップ2へ
負けたら2ユニットのコーナーベットを3カ所に、勝ったらステップ2へ
負けたら4ユニットのコーナーベットを4カ所に、勝ったらステップ2へ
負けたら8ユニットのコーナーベットを5カ所に、勝ち負けに関わらずステップ2へ。
つまり、賭け額は1→1→2→4→8→16と増えていき、コーナーベットを増やします。ルーレットテーブルを見てわかる通り、6カ所までしかコーナーベットは置けません。
マンシュリアン法はアメリカン・フレンチルーレットに関わらず、どのルーレットでも使えます。しかし、フレンチルーレットの方が00が無い分、当たる確率が高いため、マンシュリアン法を使うのであればフレンチルーレットの方がおすすめです。
マンシュリアン法で稼げる?マンシュリアン法の効果検証
マンシュリアン法は果たして効果的なのか、マンシュリアン法の勝率を検証してみましょう。
フレンチルーレットの場合、数字36+0で37目があるため、最初のベットで当たる確率は37分の4で、パーセントでは10.81パーセントとなります。
ここで、マンシュリアン法の勝率と獲得可能額を表にまとめました。金額の単位はユニットです。1ユニットが1ドルであれば、1回目で買った場合の収支は8ドルとなります。
見ての通り、5回目まで(4連敗)までは、一回の当たりで損失が回復できますが、5連敗すると、勝利金はそれまでの損失をカバーすることはできず、確実に6回目をプレイすればマイナスとなってしまいます。
もちろん、損失を減らすという損切りという意味では、6回目までプレイする価値はあるかもしれません。
マンシュリアン法の連敗率
ここで連敗率を見てみましょう。
回数 | ハズレ目合計 | 連敗率 |
---|---|---|
1 | 33 | 89.19% |
2 | 29 | 69.90% |
3 | 25 | 47.23% |
4 | 21 | 26.68% |
5 | 17 | 12.31% |
6 | 13 | 4.32% |
1回目で負ける確率は33/37(89.19%)ですが、毎回ベットがかかっている目が増えるため、連敗する確率は徐々に減っていきます。
しかし、5ラウンド目でも、ベットがかかっていない数字が21目もあるため、マンシュリアン法で5連敗する確率は23.91パーセントと意外に高くなっています。
マンシュリアン法の弱点
カジノに必勝法というものは存在しないように、先に検証した通り、マンシュリアン法にも欠点があります。
マンシュリアン法は5連敗したら確実に損失が発生する
マンシュリアン法は、4連敗までは次のラウンドの勝利で損失を取り戻すことができますが、5連敗すると、勝っても確実に損失に終わってしまいます。
軍資金が比較的高い
4連敗した場合、5ラウンド目で40ユニットがかかるため、5ラウンド目をプレイするには67ユニット用意しておく必要があります。損失を減らすために6ラウンド目もプレイするのであれば、最低163ユニットがなければプレイできません。
マンシュリアン法をシミュレーションしてみた
ここでマンシュリアン法の効果を、フレンチルーレットの結果でシュミレーションしてみました。
回数 | 結果 | ベット | ベット合計 | ベット通算合計 | 勝利金 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | 1 | 1 | 1 | |
2 | 34 | 1 | 2 | 3 | |
3 | 23 | 2 | 6 | 9 | |
4 | 33 | 4 | 16 | 25 | |
5 | 1 | 8 | 40 | 65 | |
6 | 13 | 1 | 1 | 67 | |
7 | 3 | 1 | 2 | 69 | +9 |
(省略)
45 | 36 | 1 | 1 | 333 | |
---|---|---|---|---|---|
46 | 13 | 1 | 2 | 335 | |
47 | 1 | 2 | 6 | 341 | |
48 | 22 | 4 | 16 | 357 | +36 |
49 | 24 | 1 | 1 | 358 | |
50 | 11 | 1 | 2 | 360 | +9 |
50回まわした結果、賭けた額の合計360ドルに対して、勝利金の合計は276ドルで、最終的には-84ドルという結果に終わりました。50回で17セットプレイし、そのうち3回は5連敗だったため、損失が発生してしまいました。
50回中3回も連敗が発生していますが、5連敗する確率が12.31パーセントであることを考えると、今回はむしろいい結果に終わったといえます。
実際に利用した感想としては、賭け額とベットの場所が変わるので、長期的に利用するには少々面倒で集中力を要します。
マンシュリアン法の改良型?マンシュリアン法を応用した攻略法
マンシュリアン法は4連敗までは効果的な攻略法ですが、5回目以降は効果を発揮できません。
ここでもう一度、連敗する確率と賭け額の表を確認しておきましょう。
見ての通り、6連敗する確率は4.32パーセント、7連敗する確率は、1.52パーセントと、劇的に小さくなります。これを利用しない手はありません。
つまり、5連敗以降(6回目以降)は賭け額の合計がマイナスになることを踏まえ、5回目以降のベット額を調整すれば、低い連敗確率を利用して、5連敗以降も収支がプラスになるように賭ければいいと考えられます。
例えば、5連敗後、各ベット額を16ユニットから23ユニットに上げます。それでも外して閉まった場合は、さらに69まで引き上げます。その結果が以下の通りです。
どちらも、+4と、小さいプラスに終わってしまいますが、マイナスになることは回避できています。
改良版マンシュリアン法の弱点:マックスベット
一見無敵に見えるこのマンシュリアン法の応用型ですが、それでもマックスベット額に気をつけなければなりません。1ユニットを1ドルとするのであれば、7回目でも賭け額の合計が414ドルと問題なさそうですが、ここまできて勝利金は2ドルで終わってしまいます。
せめて負けても20ドルはほしいと、1ユニットを10ドルにすると、賭け額の合計は4140ドルと一気に跳ね上がり、マックスベットが2000ドルのテーブルではプレイできません。
マックスベット額が高いテーブルでプレイすればいいのではないかという話ですが、そうすると最小ベット額も上がってしまい、1回目のベットが高くなりすぎてしまい、やはり損失の回収が難しくなってしまいます。
例えばエボリューションゲーミングの Salon Prive Roulette の最高賭け額は10,000ドルですが、ミニマムベットは100ドルです。つまり、1ユニットが100ドルになってしまい、7回目では41,400ドルと、10,000ドルを大きく上回ってしまうことになります。
マンシュリアン法のまとめ
- 通常のマンシュリアン法は5連敗すると使えなくなるのと、5連敗する確率が高いことを踏まえて、ルーレットの必勝法とは言えない。
- マンシュリアン法を応用し、5連敗以降もプレイするのであれば、連敗率を下げることができるため、使う価値あり。しかし、マックスベットに注意。
マンシュリアン法のよくある質問
マンシュリアン法は、4連敗までは使える攻略法ですが、4連敗する確率は1/4以上(26.68%)であるため、勝てないのだと考えられます。
マンシュリアン法は、5連敗以降は使えないとされているため、マーチンゲール法のほうが長くプレイできます。
オンラインカジノでは、ライブルーレットか否かに関わらず、マンシュリアン法を利用することができます。カジノがマンシュリアン法の利用を取り締まるのとはありません。