
パーレー法(逆マーチンゲール法)とは?
パーレー法とは、逆マーチンゲール法(逆マーチン)とも呼ばれており、マーチンゲール法と並んで有名なカジノの賭け方です。パーレー法は、プログレッシブ型で、賭け額をどんどん増やしていきますが、負けた時に賭け金を2倍にするマーチンゲール法とは反対に、勝ったら次のラウンドで賭け額を2倍にします。
パーレー法の仕組み
パーレー法では、負けを回復していくマーチンゲール法とは違い、勝ったら負けるまでどんどん賭け額を増やしていく方法です。これによって、連勝すればするほど、勝利金が膨らんでいくので、短時間で一気に稼ぐことを可能にします。
負けた時に金額を2倍にするマーチンゲール法とは逆に、勝ったら勝利金を次のラウンドの賭けに回していくため、膨大な軍資金は必要ありません。
パーレー法は連敗しても、賭け額が上がらないため、連敗時のロスを最小限に抑えることが可能です。つまりは、ローリスク・ハイリターンな賭け方だと言えます。
パーレー法で稼げる?パーレー法の効果
パーレー法の利点は、連勝が続けば、勝利金が急激に上がっていく点です。
パーレー法は2倍配当以上のゲームで力を発揮します。2倍配当以上とは、勝ったら賭けた額が2倍以上になって返ってくるゲームです。
2倍以上配当を超えると、どんどん勝率が低くなっていくため、連勝するチャンスが減り、パーレー法の意欲が発揮できません。そのため利用するなら、勝つチャンスが50/50で2倍配当のゲームがおすすめです。
パーレー法の弱点
ローリスク・ハイリターンと先に述べましたが、パーレー法には他のカジノ攻略法同様、弱点があります。
負けたら一気にマイナス
パーレー法は、勝てば相乗的に勝利金が上がっていきますが、負けたら一発でマイナスになります。
パーレー法をブラックジャックでシミュレーションしてみるとこのようになります。

見ての通り、勝ちが続けばどんどん勝利金が増えていきますが、負けたらそれまでの儲けがゼロになるだけではなく、初期投資の額を失うため、開始額よりもマイナスとなります。
テーブルリミット
賭け額がテーブルリミットに達してしまい、2倍にできなくなってしまったらその時点でパーレー法は使えなくなってしまいます。
引き際を自分で決めなければならない
一度でも負けたら、勝利金は一気に減ってしまうため、連勝時に自分で「勝ち逃げ」する機会を作らなければなりません。簡単に思えるかもしれませんが、これが意外に難しいのです。
パーレー法には根拠がない
損を回復していくマーチンゲール法と比べて、パーレー法には特にどうして勝ったら2倍にしていくかという数学的な根拠はありません。ただ連敗時に大損をしないことと、連勝が続いた際に、短時間で一気に稼げるという点で、少なからずは有効だと言えます。
パーレー法を実際に試してみた
パーレー法では勝てないと聞いたことがありますが、実際にはどうなのでしょうか。ここでパーレー法を実際に試してみました。
パーレー法をバカラで応用
バカラでパーレー法を使うに当たって、自分なりに以下のようなルールを設けました。
- バンカーのみに賭ける
- 21ドルから賭け始める
- 4連勝したら賭けを即中止
- 最大20回目までプレイする


開始金額:€500
結果:€489.25
見ての通り、負けたら勝利金が一気に0になってしまい、さらに、負けが続くと初回賭け額が減るばかりです。さらにバンカーに賭けると、1ドルが1.95ドルになって返ってくるため、次の回で2ドルにするには、勝利金に追加で自分で0.05ドル上乗せして賭けることになります。
パーレー法をルーレットで応用
ルーレットでパーレー法を使うに当たって、自分なりに以下のようなルールを設けました。
- ヨーロピアンルーレットを使用
- 赤のみに賭ける
- 1ドルから賭け始める
- 4連勝したら賭けを即中止
- 最大20回目までプレイする


開始金額:$500
4連勝後でやめておいた場合:$510
20回までプレイした結果:$492
見ての通り、4連勝した時点で10ドルの勝利金が発生しています。試しに続けてプレイしたところ、次の回で一気に-6ドルになってしまいました。パーレー法では引き際が大切です。
パーレー法の改善版
パーレー法には、負けたら一発でマイナスになってしまうという弱点がありますが、果たしてこれは克服できるのでしょうか?ここでネットでよく見かけるパーレー法の「改善版」と呼ばれる攻略法を試してみます。
パーレー法とマーチンゲール法の組み合わせをシミュレーション
パーレー法とマーチンゲール法を組み合わせることで、お互いの弱点を解消し、効果的に利用すれば負け知らずになるという書き込みを見かけます。
賭け方
理論的には、勝ったら2倍にしていくパーレー法と、負けたら2倍にしていくマーチンゲール法を組み合わせるということで、勝っても負けても次の回でベット額を2倍にするということになります。
考え方
マーチンゲール法には負けを回復する力がありますが、大儲けをさせてくれません。
つまり、マーチンゲール法で損を取り返しつつ、パーレー法で勝利金を倍増させていき、パーレー法で連勝している時点で賭けを中止すれば大きなプラスでゲームを終えることができます。
それでは実際に効果はあるのか、ここでルーレットを利用してシミュレーションしてみましょう。
バカラででパーレー法とマーチンゲール法の組み合わせた戦略を使うに当たって、自分なりに以下のようなルールを設けました。
- バンカーのみに賭ける
- 1ドルから賭け始める
- 連敗後、1度勝ったら賭け額を1ドルにリセット
- 連勝後、1度負けたら賭け額を1ドルにリセット
- 4連勝したら賭けを即中止
- 最大20回目までプレイする


開始金額:$500
20ラウンドプレイした結果:$506.20
大勝ちもしませんでしたが、マーチンゲール法のおかげで、途中途中でパーレー法の負けを挽回することができました。
2回目

3回目

バンカーの負けで20回目に到達したため、マイナスで終わってしまいましたが、最初の段階でバンカーが3連勝しました。
今回は運悪くバンカーの4連勝を見ることができず、ほとんど負けを回復していく形となったので、ほぼマーチンゲール法を利用していたといえます。
4連勝が起こるまで負けを回復していくのでは、マーチンゲール法の弱点同様、稼げるまで時間がかかるため、3連勝を目標にするといいかもしれません。
グランパーレー法とは?
グランパーレー法とは、勝ったら2倍にしていくパーレー法を応用したもので、勝ったら次のラウンドで賭け額を2倍にするだけではなく、さらに一定の額を上乗せしていくという賭け方です。
例)勝ったら賭け額を2倍にして1ドルを上乗せ
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 |
---|---|---|---|
1ドル | 3ドル | 7ドル | 15ドル |
ここで先ほどのパーレー法を使ったブラックジャックの結果を使って、グランパーレー法を利用したらどれくらい利益が上がるのかを検証してみましょう。


見ての通り、グランパーレー法では、連勝が続くと勝利金が急上昇するパーレー法以上に儲けることができます。負けた場合は、初回賭け額に戻るため、連敗が続くとパーレー法と同様に毎回の損失が10ドル増えていくことになり、最終的にはパーレー法と比べて損失額に大きな差は見られません。
損失に大差が出ないことを考慮すると、儲けが多くなることを考えると、グランパーレー法の方が理にかなっているのではないでしょうか。
ただ、負けてしまったら元も子もありません。ここはパーレー法と同じく、引き際を見極めることが大切です。
パーレー法まとめ
- パーレー法は連勝できれば、大きな勝利金を手にしてゲームを終えることができる
- 大損はしないものの、負けを回復する力がないため、マーチンゲール法と合わせると効果的
パーレー法のよくある質問
パーレー法は2倍配当以上のゲームで効果を発揮します。2倍配当のゲームにはバカラやルーレット(赤・黒、偶数・奇数、ハイ・ロー)、シックボー、クラップスなどがあります。
パーレー法は逆マーチンゲール法とも呼ばれており、負けたら賭け額を2倍にするマーチンゲール法とは逆に、勝ったら次のラウンドの賭け額を2倍にします。
パーレー法では、一度でも負けると合計額が一気にマイナスになるため、連勝時に自分で「勝ち逃げ」するようにします。「XX分儲けたらパーレー法をやめる」というように事前に決めておくといいでしょう。