ブックメーカーのアービトラージ(両建て)とは:両方に賭けると100%勝てる?
ブックメーカーのアービトラージとは、複数のブックメーカー間に生じるオッズ差を利用し、理論上どの結果でも利益を狙う手法(攻略法)です。異なるブックメーカーで同じ試合の両側に適切に資金を配分することで、利益を確保する仕組みになります。「両建て」、「両賭け」、「APT(Arbitrage Pricing Theory)」とも呼ばれ、スポーツベットで「確実に勝てる勝利法(必勝法)」と紹介されることもあります。
アービトラージという考え方自体は、株式投資やFX(為替)、仮想通貨取引などの金融市場でも活用されている代表的な投資法のひとつです。
この記事では、スポーツブックにおけるアービトラージ(両建て)に焦点を当て、スポーツアービトラージのメリットとデメリット、活用時の注意点、利用できるブックメーカー、具体的な計算方法までわかりやすく解説していきます。
ブックメーカーのアービトラージ(両建て)とは
アービトラージ(両建て)とは、ブックメーカーごとに異なるオッズの差を利用し、同一試合の両サイドに賭け金を分散させて利益を狙う攻略法です。一般的な勝敗予想で的中を目指す方法とは異なり、オッズのズレを活用して理論上の確定利益を構築する戦略といえます。
仕組み上は利益を確保できる計算になりますが、実際にはオッズ変動や賭け金の上限、アカウント制限などのリスクが伴います。そのため、多くのブックメーカーでは歓迎されにくい傾向にあり、日本カジノレビューにおいても、手間や管理負担が大きい点を踏まえ、おすすめしていません。
アービトラージで確実に勝てるわけ(両建ての例)
アービトラージが確実に勝てる理由を簡単に説明します。ここでは一旦、細かいカジノ側のルールや手数料などは無視します。
例えば、テニスの試合で、ブックメーカー1とブックメーカー2で下記のオッズを仮定します。
<ブックメーカー1のオッズ>
A選手の勝利:1.6倍
B選手の勝利:2.6倍
<ブックメーカー2のオッズ>
A選手の勝利:1.2倍
B選手の勝利:3.2倍
次に、A選手とB選手に、それぞれのブックメーカーでベットします。
- ブックメーカー1で、A選手の勝利に13,000円を賭ける
- ブックメーカー2で、B選手の勝利に7,000円を賭ける
つまり、合計20,000円を使って、A選手の勝利とB選手の勝利の両方に賭ける(両建て)わけです。
さて、どうなるでしょうか?次の表の赤枠内「想定勝利額」をご覧ください。

A選手が勝利した場合、13,000 × 1.6倍(オッズ)、ブックメーカー1で20,800円を獲得できます。
B選手が勝利した場合、7,000 × 3.2倍(オッズ)、ブックメーカー2で22,400円を獲得できます。
つまり、どちらの選手が勝利しても、元手の2万円以上の資金が手元に残ります。
そうです、どちらが勝っても負けても、確実に勝ててしまうわけです。
アービトラージのメリットとデメリット
アービトラージのメリットとデメリットをお伝えします。100%勝てる攻略法と言われるアービトラージにも、注意点やリスクはあります。
アービトラージのメリット
アービトラージのメリットには、次のような点が挙げられます。
- 理論上、確実に利益を狙える
- 複雑なベッティングルールを覚えなくてもよい
- スポーツやオッズ分析に詳しくなくてもできる
アービトラージの一番のメリットは、なんといっても100%勝利できることです。複雑な賭け方などは必要なく、二つのブックメーカーを使って両賭けするだけで、確実に勝利金を得ることができます。
アービトラージのデメリット
アービトラージのデメリットも押さえておきましょう。
- 勝利機会が少ない
- 勝利金は少額
- 複数のブックメーカーアカウントが必要
- 利用規約を読み込む必要がある
アービトラージにはデメリットが多く存在することがわかります。まずそもそもブックメーカー側のオッズは基本的にアービトラージが発生しないようになっており、アービトラージのチャンス自体が少ないです。さらにその僅かなチャンスを人間の力で見つけるのはかなり難しいので、ツールなどの力を借りる必要があります。
また、ブックメーカーによっては両建てを嫌うところや、利用規約に明記はしていないものの、あまり目立つとアカウントを閉鎖される危険性もあり、リスクが伴います。それを避けるためには、利用規約を隅から隅まで熟読しなくてはなりません。
時間と手間がかかる割に、勝利金は思ったほど多くないのがアービトラージです。
アービトラージはブックメーカーで使える?
アービトラージはブックメーカーで使える攻略法ですが、すべてのスポーツブックで使えるわけではありません。ほとんどのブックメーカーが、アービトラージの利用を制限するか、明記はしていないものの、その利用を嫌う傾向にあります。上記のデメリットやリスクを十分に理解したうえで、それでもアービトラージに挑戦したいという方には、自己責任にてお試しください。
スポーツブックアービトラージのやり方
スポーツブックアービトラージのやり方は一見簡単そうです。
- 複数のブックメーカーに登録
- アービトラージチャンスを探す
- 両方に賭ける
やること自体はシンプルですが、そもそも複数のスポーツブックサイトに登録をするのも手間と管理が必要であり、さらにそこからあらゆるゲームのオッズを比較していかなければなりません。
このアービトラージが発生しているマーケット(ゲーム)やブックメーカーを教えてくれるツールが存在しますが、英語力が必要であったりと、少々難易度が上がります。
アービトラージの計算方法
アービトラージの計算方法は、以下のとおりです。
1 ÷ オッズA + 1 ÷ オッズB
この合計が 、1より小さければアービトラージは成立します。
この計算を簡単に行ってくれるウェブサイトもあります。「Surebet Calculator」で検索すれば見つけることができ、それぞれのオッズと賭け金などを入力すれば、対象ゲームがアービトラージに適しているかどうかを判断することができます。
※ニチカジでは、アービトラージの実践はおすすめしていないので、詳しい利用方法は割愛します。
また、これらのツールはあくまでアービトラージが適用されるかを確認するツールなので、アービトラージを発見するツールではありません。
アービトラージまとめ
ブックメーカーのアービトラージは、理論的には100%勝利することができますが、時間や手間がかかったり、利用規約の見落としによる口座凍結などのリスクも含みます。また、時間がかかる割に利益が少ないため、コスパ・タイパにおいても、良い手法とは呼べません。
この記事で、アービトラージの概要とリスク、両建てすることによるメリットとデメリットを理解してもらい、ブックメーカーでの賭けの参考にしてもらえたら嬉しいです。
アービトラージに関するよくある質問
ブックメーカーのアービトラージとは、複数のブックメーカー間のオッズ差を利用して利益を狙う手法のことです。いわゆる「アービトラージベッティング」や「Surebet(シュアベット)」とも呼ばれ、理論上はどの試合結果になっても利益が出るようにベットを分散させます。オッズの歪みを活用する投資的な戦略です。
ブックメーカーのアービトラージは理論上リスクなしですが、実践ではリスクがあります。計算上は確定利益になりますが、オッズ変動やベット上限、アカウント制限などの実務リスクが存在します。そのため「絶対に安全」とは言い切れません。
ブックメーカーのアービトラージ自体は多くの国で違法ではありませんが、利用規約違反になる可能性があります。法律上問題がなくても、ブックメーカー側がプロ行為と判断した場合、ベット制限や口座制限を受けることがあります。また、オンライン賭博の合法性は国ごとに異なります。
アービトラージをすると、アカウント凍結や、ベット制限を設けられることがあります。最大ベット額の引き下げや特定マーケットへの制限などが代表的です。ブックメーカーにとって利益が出にくい行為のため、監視対象になりやすい傾向があります。
アービトラージは勝敗予想の的中を前提とする手法ではなく、ブックメーカー間のオッズ差を利用し、賭け金を適切に配分することで理論上の利益を狙う仕組みです。そのため、試合の予想力よりもオッズの比較と賭け金の計算が重要になります。ただし、オッズ変動やベット制限といった実務上のリスクは考慮する必要があります。
