更新 2023年12月26日

トラベルルールとは?仮想通貨カジノに匿名性はもうない?

トラベルルールって知ってますか?トラベルルールが施行されたことにより、仮想通貨カジノで仮想通貨を送金したり受け取ったりする際、今までは提供する必要のなかった個人情報を、今後は提供しなければならなくなりました。

もう仮想通貨カジノに匿名性はないのでしょうか?トラベルルールの具体的な内容と、トラベルルール施行がオンラインカジノのプレイヤーにもたらす影響を徹底調査しました。

仮想通貨のトラベルルールとは?

仮想通貨のトラベルルールとは、仮想通貨取引所に仮想通貨を送金する際、送金先と送金元に関する情報を取得し、仮想通貨取引所に通知することを求めるというもので、2022年10月1日より、日本でも本格的に施行が開始されました。

トラベルルールにて通知する内容には、次のような情報があります。

  1. 送金者の氏名と住所
  2. 送金者のアカウント番号
  3. 送金者のマイナンバー等個人を識別できるもの
  4. 送付目的
  5. 受取人の氏名
  6. 受取人のアカウント番号
仮想通貨のトラベルルールで通知する情報

このトラベルルールは、金融庁が発行した文書には「暗号資産・電子決済手段の移転に係る通知義務」とも記載されており、元はFATFと呼ばれる国際組織によって定められました。

このルールを施行する目的は、テロリスト等の犯罪者による悪用や、マネーロンダリングなどの犯罪を未然に防ぎ、万が一にも不正利用があった場合には、その取引経路の追跡を可能にすることです。

トラベルルールがオンカジプレイヤーにもたらす影響

トラベルルールがオンカジプレイヤーにもたらす影響として、これまで利用していた仮想通貨取引所が利用できなくなる、というのが挙げられます。

国内の仮想通貨取引業者コインチェックGMOコインでは、この通知義務(トラベルルール)により、送金元がオンラインカジノであることがわかった場合、口座保有者に対して取引停止という措置を講じています。

口座自体が凍結されてしまうので、オンラインカジノ以外での取引にも利用していた場合、他の取引業者を探さなければなりません。

Nojica

仮想通貨カジノはトラベルルールについて何て言ってる?

仮想通貨カジノはトラベルルールについて何て言ってるのでしょうか。トラベルルールについて具体的に記載しているオンラインカジノは少ないですが、ビットカジノのFAQ内で少し触れられていたので、その一部を抜粋して紹介します。

ビットカジノのよくある質問「日本の暗号資産取引所でのトラベルルールについて」から引用;


2022年4月1日から、日本のすべての仮想資産取引所に対してトラベルルールが施行されます。日本の仮想資産取引所を介して特定の仮想通貨を取引されているお客様は、送金された資金の受取人の詳細情報を提供する必要があります。

~ 一部省略 ~

これまでと同じような感覚で取引所を利用されたい方には、Binanceのご利用をお勧めします。

当サイトに掲載されている仮想通貨プロバイダーであるOnramper をご利用の場合、クレジットカードを使用して当サイトで直接仮想通貨を購入することができます。

LedgerやTrezorのようなコールドウォレット(ハードウェアウォレット)を使用するとより安全なセキュリティでご利用いただけます。


ビットカジノでは、トラベルルールに従う必要があることを踏まえた上で、以前と同様の取引を行いたいプレイヤーには、Binance取引所の利用をすすめています。その他にコールドウォレットハードウェアウォレット)と呼ばれる決済手段の利用も推奨しています。このコールドウォレットについては、後の「仮想通貨カジノで匿名でプレイし続ける方法」で詳しく紹介します。

トラベルルール施行後のオンカジプレイヤーの現状

トラベルルール施行後のオンカジプレイヤーの現状を調査しました。2022年4月にトラベルルールが施行されてから、オンラインカジノで仮想通貨を利用するプレイヤーは、どのように対応しているのでしょうか。SNS上には次のような書き込みがありました。

quote-icon

国内取引所はトラベルルールで色々面倒だから海外経由で基本楽だよー

<Twitterから引用>
quote-icon

国内の仮想通貨取引所では、オンラインカジノへの入出金が発覚すると取引停止の恐れがあるので、海外の仮想通貨取引所の利用をすすめています。

また、プレイヤーのブログ記事などを覗いても、海外の仮想通貨取引業者の利用や、後に説明するコールドウォレットの利用をすすめていました。

仮想通貨カジノで匿名でプレイし続ける方法

仮想通貨カジノで匿名でプレイし続ける方法は、現状、

  1. 海外の仮想通貨取引所を利用して入出金を行う
  2. アンホステッドウォレットやコールドウォレットを介して入出金を行う

のどちらかになるでしょう。

海外の仮想通貨取引所Bybit

海外の仮想通貨取引所といっても、完全日本語対応している取引所もあるので、英語が理解できなくても問題ありません。

中でもBybitは、海外に拠点を置く仮想通貨取引所ですが、サイトは完全に日本語対応しており、カスタマーサポートも日本語で受けることができます。

さらに、Bybit公式ツイッターチャンネルもあり、仮想通貨に関する情報をいち早く日本語で受け取ることができます。

Bybit(バイビット)

アンホステッドウォレット

アンホステッドウォレットとは、業者(ホスト)を介さずに、ユーザーが自分で鍵を管理できるウォレットのことをさします。代表的なアンホステッドウォレットには、ElectrumやMyceliumなどがあります。

コールドウォレット

コールドウォレットとは、インターネットに接続されていない状態で秘密鍵を保管することができる仮想通貨ウォレットのことをさします。ハッキングやウイルスの攻撃から保護され、セキュリティが高くなります。コールドウォレットにもいくつか種類があり、Trust WalletやMyCeliumなどは、ベラジョンカジノ遊雅堂も利用を推奨しています。

メタマスク(Metamask)

トラベルルールにはメタマスク(METAMASK)が現時点で有効と言われています。メタマスクは、Google ChromeFirefoxのブラウザ拡張機能として簡単にインストールして使うことができ、ビットカジノスポーツベットアイオーでも利用できます。

また、オンラインカジノには、KYCを提出せずに登録から入金、出金まで行えるカジノがあります。この本人確認なしカジノについては、「最新の本人確認不要カジノまとめ」の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Nojica

まとめ|仮想通貨カジノの匿名性は薄れつつある

仮想通貨カジノの匿名性は薄れつつあると言わざるを得ません

現時点では、コールドウォレットや海外の仮想通貨取引業者を利用することで、匿名性を維持することは可能です。しかし、トラベルルールの施行後、日本の法律も今後改正の必要があると指摘されています。その法改正によって、コールドウォレットに対する規制も強化されると予想されます。そうなれば、コールドウォレットを使用しても、匿名性を維持するのは難しくなるでしょう。

さらに、海外の仮想通貨取引所を利用する日本人への規制も強まるかもしれません。そうなれば、仮想通貨カジノを利用する上で、匿名性を完全に維持するのは厳しくなると言えるでしょう。

仮想通貨自体がまだまだ新しい技術であり、それを取り巻く環境は日々目まぐるしく変化しています。変化の波に取り残されないためにも、日本カジノレビューの公式サイトや、ニチカジ公式ツイッターを欠かさずにチェックしてくださいね。

トラベルルールに関するよくある質問

トラベルルールに海外取引所の利用は有効?
仮想通貨のトラベルルールとは?
この記事を書いた人
心のプロフィール画像

本多 心

オンラインカジノで数年働いた後、ニチカジのコンテンツライターとなる。10代の頃はギャンブルに明け暮れていた時期もあったが、現在は余裕資金で楽しめるまでに成長。麻雀と競馬が好きな女ギャンブラー。好きなカジノゲームはボーナスバイできるスロット、特にホワイトラビットが大好き。最近は株式投資にもハマっており、仮想通貨で失った資産をせっせと回収中。インタビュー記事も公開中!

記事一覧