Kalshi(カルシ)とは?仕組みや日本での違法性などを徹底解説
Kalshi(カルシ)とは、将来起こる出来事の結果を予測し、その予測を取引できるプラットフォームです。アメリカでは大きな注目を集めており、ニュース記事などでその名前を見たことがある方もいるのではないでしょうか。
ここでは、Kalshiの仕組みについて解説するとともに、日本での利用の違法性などについても徹底解説します。
Kalshi(カルシ)とは?
Kalshi(カルシ)とは、未来で起こる出来事を予測し、その結果に基づいて取引を行うプラットフォームです。アメリカでは、分散型の予測市場において、Polymarket(ポリマーケット)とともに大きなシェアを占めています。
Prediction Market(予測市場)とは?
Prediction Market(予測市場)とは、将来起こる出来事の見通しが価格として取引される市場のことです。価格は、参加者の予測に基づく取引によって変動します。
例えば、上記の例では「イランと米国で核合意がいつ行われるのか」を予測します。
Before May(5月前)に起こる可能性は28%とされており、「Yes」は29セントで取引されています。
この「Yes」を29セントで購入し、実際に5月前に核合意が成立した場合、その契約は$1で決済されるため、約71セントの利益を得ることができます。
この28%という数値は、実際に28%の確率で起こることを意味するものではなく、市場参加者の売買によって「約28%の確率で起こる」と評価されているに過ぎません。一方でブックメーカーは、独自の分析をもとにオッズを設定し、その後は賭け金のバランスを見ながら調整する仕組みとなっています。
デュエルビッツの予測市場(Predict)
ブックメーカーのデュエルビッツでは、予測市場(Predict)に賭けることができます。ただし、KalshiのようなPrediction Marketと完全に同じ仕組みではないため、オッズのみが表示され、確率は表示されていません。
そのため、通常のブックメーカーと同じ感覚で利用することができます。Prediction Marketに興味はあるものの、利用のハードルが高いと感じる方は、ぜひデュエルビッツをチェックしてみてください。
ミントアイオーの予測市場
ミントアイオーでも予想市場に賭けることが可能です。KalshiやPolymarket(ポリマーケット)と比べるとイベント数は少ないものの、これまでの予想推移を確認できるグラフが搭載されており、本格的な予想市場を楽しむことができます。
現在は英語のみに対応しているため、イベント内容は自分で翻訳する必要がありますが、今後、予想市場の人気が高まるにつれて、日本語対応が行われる可能性も十分にあるでしょう。
Kalshi(カルシ)の特徴
Kalshiの特徴として、「米国の金融規制(CFTC)の監督下にある」「豊富なマーケットが用意されている」「ユーザー同士の取引によって価格が決まる」といった点が挙げられます。
米国の金融規制(CFTC)の監督下にある
Kalshiは、アメリカの金融規制(CFTC)の監督下にあり、安全に取引を行える点が特徴です。この点が、同様のサービスを提供しているPolymarketとの大きな違いとなっています。
豊富なマーケットが用意されている
Kalshiには、政治、スポーツ、気候、経済など、さまざまな分野のマーケットがあります。中には、放送中のサバイバルショーで誰が生き残るのかといった、ユニークなものもあります。
ユーザー同士の取引によって価格が決まる
Kalshiは、ユーザー同士の売買によって価格が形成される仕組みを採用しています。つまり、運営側がオッズや価格を決定するのではなく、参加者の予測や需要によって市場価格が変動します。
Kalshi(カルシ)を日本から利用するのは違法?
Kalshi(カルシ)を日本から利用すると、違法となる可能性が高いです。
Kalshiの仕組みは、将来の出来事を予測し、その結果に基づいて取引を行うものです。一見すると「取引」という形式ですが、実質的にはブックメーカーと同様に賭け行為とみなされる可能性があり、賭博罪が適用されるリスクがあります。
実際に、ニュースサイトなどでKalshiが紹介される際には、「日本からのご利用はお控えください」といった注意書きが表示されていることが多いです。
米国で行われているKalshi訴訟
現在、米国ではKalshiに対していくつかの訴訟が提起されています。
- スポーツ予測契約に関する勝訴
ニュージャージー州は、Kalshiが提供するスポーツイベントの予測取引が実質的にブックメーカーと同様の仕組みであるとして、サービスの禁止を求めて提訴しました。しかし裁判所は、州のゲーム規制当局にはこれを禁止する権限がないと判断し、Kalshi側の勝訴となりました。 - イラン最高指導者ハメネイ師に関する訴訟
「ハメネイ師が3月1日までに退任するか」という予測契約において、死亡による退任は通常の退任に含まれないと判断され、賭けに勝ったと考えていた参加者に支払いが行われませんでした。これに対し、参加者側が集団訴訟を起こしています。
Kalshi(カルシ)とブックメーカーの違い
Kalshi(カルシ)とブックメーカーの大きな違いは、オッズができる仕組みです。ブックメーカーは、独自の分析をもとにオッズを設定し、プレイヤーの賭け金のバランスを見ながら調整されます。しかし、カルシの場合は、参加者同士の取引内容によって価格が決まります。
その他の違いを以下の表にまとめてみました。
| Kalshi | ブックメーカー | |
|---|---|---|
| 仕組み | 参加者の予測がそのまま価格となり、その価格をもとに売買が行われる | 胴元が設定したオッズに賭ける |
| 価格・オッズの決まり方 | ユーザー同士の取引によってリアルタイムで変動する | 運営側が設定し、状況に応じて調整する |
| 胴元の存在 | 胴元は存在せず、ユーザー間で成立する | 運営(ブックメーカー)が胴元となる |
| 途中の判断変更 | 途中で売買してポジションを変更できる | 原則として途中変更はできない |
| 性質 | 投資・トレードに近い仕組み | ギャンブルとしての性質が強い |
| 価格の意味 | 市場全体の予想や確率感が反映される | 運営が提示した条件・配当を示す |
Kalshi(カルシ)はギャンブル?
Kalsh(カルシ)のCEOであるタレク・マンスール氏は、インタビュー記事で「Kalshiはギャンブルではない」と回答しています。その理由として、一般的なギャンブルには胴元となる運営側が存在する一方で、Kalshiにはそのような胴元が存在しない点を挙げています。
また、スポーツベッティングではプレイヤーに不利なオッズが設定されることが多い一方、Kalshiでは市場参加者同士が対等な条件で取引を行います。そのため、取引対象となるイベントについて詳しければ詳しいほど、その知識や分析力が有利に働くため、「ギャンブルとは異なる」と主張しています。
しかし、2026年5月には、スペイン当局がギャンブルライセンス未取得を理由に、スペイン国内からのKalshiへのアクセスを遮断すると発表しました。このような動きを見る限り、Kalshiがギャンブルとして判断される可能性は高いと言えるでしょう。
まとめ
Kalshi(カルシ)は、将来起こる出来事の結果を予測し、その予測に基づいて取引を行うことができるプラットフォームです。Prediction Market(予測市場)を提供するプラットフォームの中で、唯一、米国の金融規制(CFTC)から承認を受けています。
アメリカの賭博市場では、従来のブックメーカーとは異なる性質を持つことから、大きな注目を集めています。
今後は、株式やFXのようなポジションを確立するのではないかと期待される一方で、日本からの利用については、賭博罪に問われる可能性がある点を理解しておくことが重要です。
Kalshi(カルシ)に関するよくある質問
いいえ、KalshiとKyashは名前が似ているものの、まったく異なるサービスです。Kyashは送金・決済サービスであり、Kalshiは予測市場を提供するプラットフォームです。
いいえ、Kalshiは現時点では英語のみ対応しており、日本語には対応していません。
Kalshi(カルシ)は日本では違法と判断される可能性があります。Kalshiでは将来起こる出来事を予想し、その結果に応じて利益や損失が発生する仕組みとなっています。実態としてはブックメーカーの予想ベットに近い側面があり、日本国内では賭博行為とみなされる可能性があります。そのため、賭博罪に抵触するリスクには注意が必要です。
Kalshiは専用アプリを提供しており、アメリカ国内のApp Storeでダウンロード数1位を記録するなど、非常に高い人気を誇っています。しかし、現時点では日本には対応しておらず、日本のApp StoreからKalshiアプリをダウンロードすることはできません。
