オンカジから仮想通貨を出金するのは規約違反?取引停止になった事例と解決策を検証
オンラインカジノから仮想通貨取引所に仮想通貨を出金したら、取引所での取引が停止となった事例が発生しています。
仮想通貨取引におけるトラベルルール施行後、仮想通貨カジノ業界にどのような影響が及んだのか、例を挙げて解説していきます。
おすすめの暗号資産交換方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
仮想通貨取引所に出金して取引停止となった例
仮想通貨取引所に出金して取引停止となった例を、いくつか紹介します。
仮想通貨取引所での取引停止例1
次の事例は、オンラインカジノでの勝利金を仮想通貨にてGMOコインに出金していたところ、規約違反として取引停止とされてしまったケースです。
Gmoコインに出金してたら、規約違反って通告がきて取引停止になったよ。
5chより引用:
仮想通貨取引所での取引停止例2
次の事例は、コインチェックでアカウント停止となったケースです。このプレイヤーはGMOコインでも利用規約違反にてアカウント停止となったようです。
コインチェックからメールきてて正直に<br /> ワンダーカジノでギャンブルした<br /> と回答したら垢停止されたんだけども<br /> <br /> カジノへの入金はNGってまったく知らんかった恥ずかしい<br /> <br /> 先月のGMOコインの<br /> 利用規約違反で垢停止されたのもそれが原因だったのね
twitterより引用:
この他にもいくつかGMOコインでのアカウント停止事例を見かけました。これらの停止例はいずれもトラベルルール施行による影響と言えるでしょう。
仮想通貨取引所はオンカジの出金に使える?
仮想通貨取引所はオンカジの出金に使えるのでしょうか。GMOコインとコインチェックではすでに取引停止となった前例がいくつかありますが、その他の国内の仮想通貨交換所はどうでしょうか。利用規約を確認してみました。
DMMビットコインの利用規約
DMMビットコインの利用規約には次のように明確に記載されており、オンラインカジノへ向けた仮想通貨の入出金にDMMビットコインを利用するのは避けておいた良いでしょう。
以下、DMMビットコインの利用規約から抜粋:
当社では、お客様に安心してお取引を行っていただけるよう、お客様からの暗号資産(仮想通貨)に関する入出金依頼につきまして、入金元・出金先の暗号資産アドレスの安全性を確認したうえで対応させていただいております。
お客様の資産保全、法令遵守及びマネーロンダリング等防止のため、以下のような場合には入出金依頼について保留あるいは取消させていただき、お電話にてご事情をお伺いする場合がございます。
暗号資産(仮想通貨)の入出金が保留あるいは取消となる場合
日本国内で暗号資産交換業者として登録されていないにもかかわらず、日本語で勧誘を行っている無登録業者に係る入出金(金融庁「無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について」)
賭博(オンラインカジノ等)、違法薬物販売サイト等、当社にてリスクが高いと判断したアドレスに係る入出金(警察庁「オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です!」)
ビットフライヤーの利用規約
ビットフライヤーには、DMMビットコインの利用規約のような明確な記載は見つけられませんでした。逆にビットフライヤーには、「プライベートウォレットや海外の取引所への送金に送付制限はかからない」との記載がありました。
以下、ビットフライヤーのブログ記事より抜粋:
プライベートウォレット(メタマスク等のアンホステッドウォレット)への送付に制限はかかる?
現時点では、お客様が所有するプライベートウォレットへの送付につきましては、プライベートウォレットであることのみを理由として送付制限が行われることはありません。プライベートウォレットとは?
一般的にその暗号資産の保有者であるお客様が直接秘密鍵を管理する方法を指し、暗号資産の移転等を直接操作できるという特徴があります。例)
ソフトウェア:メタマスク・ビットコインコア・エレクトラム等
ハードウェア:スマートフォン・パソコン・ハードディスク・USB等海外取引所(無登録業者)等への送付に制限はかかる?
現時点では、海外取引所等への送付につきましては、海外取引所等であることのみを理由として送付制限が行われることはありません。
ただ、いずれも「現時点では」との断りが文頭に記載されているので、今後の法改正によっては送付制限が行われる可能性は十分にあります。
仮想通貨のおすすめ出金先
仮想通貨のおすすめ出金先を以下に挙げました。いずれも今後の法改正により送付制限が課される可能性も十分にあるので、事前に利用するサービスまたは交換所の利用規約を確認するか、カスタマーサポートなどに問い合わせることをおすすめします。
- アンホステッドウォレット
- 海外の仮想通貨取引所
アンホステッドウォレット
アンホステッドウォレットは、プライベートウォレットまたはコールドウォレットなどとも呼ばれ、仮想通貨取引所などの交換業者を介せずに、仮想通貨の保有者自身でハードウェア(スマートフォン・パソコン・ハードディスク・USB等)やソフトウェア(Metamask・ビットコインコア・エレクトラム等)を利用して仮想通貨を直接管理(秘密鍵を管理)することができる方法です。
現状、ベラジョンカジノや遊雅堂、インターカジノの入金においては、次のようにMetamask(メタマスク)等のアンホステッドウォレットの利用を推奨しています。
日本で最大手のベラジョンが推奨しているので、利用可能であるのはもちろんのこと、何かトラブルがあってもカスタマーサポートに問い合わせることができるので安心です。
しかし、金融庁が配布している資料には次のような記載があり、今後アンホステッド・ウォレットが規制対象となる可能性は拭えません。
海外の仮想通貨取引所(Bybit / バイビット)
海外の仮想通貨取引所では、Bybit(バイビット)が取引実績もあり多くのプレイヤーに利用されているようです。
バイビットは海外の暗号資産交換業者でありながら、サイトは完全に日本語対応されています。また、カスタマーサポートも日本語対応されていて、ライブチャットとメールにて問い合わせることができます。
海外の暗号資産交換所は言語の問題で敬遠されがちですが、日本語対応している交換業者も存在するので、こういったサービス業者を利用するのも手と言えるでしょう。
仮想通貨取引所に関するよくある質問
安全な仮想通貨取引所を明確に言い切ることは出来ません。どんなに大手の仮想通貨取引所でも破綻や撤退のリスクはあります。また、今後日本でも法改正が行われるため、その内容次第では厳しい追加規制を実施する可能性もあります。取引停止などにならないためにも、事前の利用規約の確認を怠らないようにしましょう。
ビットフライヤーは安全、とは言い切れません。仮想通貨カジノからビットフライヤーへの仮想通貨入出金実績はありますが、いつ利用規約に変更が生じるか誰もわかりません。安心しきることなく、日本カジノレビューなどの情報サイトを常にチェックし、市場の変化に備えましょう。
オンラインカジノの出金拒否に仮想通貨取引所は全く関係ないとは言い切れません。オンラインカジノ自体が出金拒否をするというよりは、特定の仮想通貨取引所が出金を受け付けない事が理由で、オンラインカジノでの出金拒否が起こる可能性はあります。